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前章では転職サポートの概要、膨大な採用コストとその原資、どんな人が転職サポートを利用するのかについて説明致しました。
広告費・紹介料を掛けて採用する人財に対しては、必然的に採用の眼は厳しくなりがちです。
膨大な費用をかけて早期退職されてしまっては、会社としては溜まったではありません。採用面接もシビアに行われる傾向があります。
本章では、転職活動をする際に実際にどのように動いていけば良いのかについて記事にまとめました。
転職斡旋業者の 餌食にならないため の参考になれば幸いです。
”情報収集のためだけに上手く使い倒せ”
”気になる求人には直接問い合わせをすべし”

つるかめさんは転職斡旋業者を批判しているわけではないよ。
利用するなら良いけど、使って転職しちゃだめだよって話だよ。
※この記事では便宜上、”病院(医療法人)”も「 企業 」の中に含めて記載致します。
転職サイト・転職エージェントをどちらも指す場合は、「 転職サポート 」と表記します。
ー90万~140万円からのスタート人材にならないための心得3選
求人企業も人材が欲しいことに変わりはないのです。
つまりは、良い”人財”は欲しわけです。求人企業は求人活動を外注している時点で
”採用コストをかけてでも良い人財が集まればそれでよい”と思っています。
そんな中で他の求職者と一線を画すために出来ることは何か、、、それは、
「絶対に入職したい!」という熱意を直接伝える
ということです。

いや、そんなことかよ!

と思うかもしれませんが、これが意外と重要なことなのです。
本命には直接問い合わせを
本当に入りたい企業があるのであれば、
HP等から直接問い合わせした方が印象は絶対に良い
です。
(ただし、事前に入念な下調べをしておくことが重要です)
それはなぜかというと、
”多くの企業(求人)の中から名指しで連絡をしてきてくれる求職者”
という時点で、
転職サポートを利用して履歴書が送られて来ただけの人よりも印象に残ります。
さらに、
能動的に自分で選ぶ/決めることが出来る人という印象も与えることも出来るでしょう。
「想いがあって連絡をくれている」というメッセージも暗に相手方に伝えられるのです。
求人情報が出ていなくとも問い合わせをしてみるのが吉
例え、気になる企業に求人が出ていなくとも問い合わせだけでも行ってみることには意味があります。

先方の対応を肌で感じることが出来るからね。役職者や担当者の言動や語調、雰囲気などはキャッチできるよね。
・横柄な態度ではないか
・イレギュラーな出来事に対してどのように対応するのか などなど実際に話をしてみて分かることってたくさんあります。
求人がなくとももしかすると職場見学はさせてくれるかもしれません。
そして、情報があれば次の行動に活かせます。
稀に、

会社の社長さん
ウチは、
・仲介会社からしか採用はとらないので直接連絡はしてこないでください。
・○○という会社を通して、選考までの流れのレクチャーを受けてきて下さい。
というパターンがあるそうです。
推察するに、採用については全て外注に一任している企業なのでしょう。
採用は時間も費用も掛かります。
書類選考して、
面接の日程を調整して、
面接後は合否判定の会議を行って、
合格なら役員に話を通して(ここで否認されることもあります)、
合否判定の連絡を求職者にして、
不合格ならここで終わりですが、めでたく採用となった場合は、、、
入職日を決めて、オリエンテーションの人員と時間を確保して、物品を用意して、、、
などなど、人が出入りするということは何につけてもコストがかかるのです。
採用を外注している企業は採用に掛かる種々の物理的なコストを省略できるので、本業に忙しい場合などは積極的に利用しているのでしょう。
書類選考の時点で転職サポートの担当者と求職者の雰囲気などの話が出来るので、ミスマッチやアンマッチを防ぐこともできるというわけです。

いろいろな事情があるのだろうけど、採用に仲介会社を多用している/それに慣れている企業に対しては、個人的に「ん~~。。。」と思うことはあります。
お祝い金50万円⁉ 入職祝いキャンペーンを活用しよう♪
また、企業によっては、
『HPからの直接問い合わせでの入職の場合、お祝い金〇〇万円をプレゼント!』などの企業独自のキャンペーンを行っていることもよくあります。準備金や支度金と言われることもあります。
これには、転職サポートを使用しないで自社採用したいという求人企業側の思惑があります。
設定金額は企業によりますが
・医療法人:20万円程度
・デイサービス、訪問看護ステーション:10万円程度
という金額設定になっているところが多いようです。

極端な事例ですが、入職祝い金50万円の求人もあったよ。
「え!?マジ!?高すぎない!入社してしばらくしたら50万円もらえるの!?
ボーナスじゃん!入職したい!」と思った人も居ると思うけども、
(それはそれで裏がありそうだけどね・・・)
それほどの金額に設定してでも自社採用に力を入れた方が良いと考えている企業があるということです。その理由は↓
紹介会社に100万円近いマージンを払うよりも安く済みますし
採用したスタッフに直接お祝い金を渡せるので本人の士気を高めることも出来ます。
お互いにwin-winというわけです。これも一種の企業努力として考えて良いと思います。
こんな記事も見かけました↓
~前略~
看護師と看護補助者の中途採用者に対して入職祝い金として20万円を支給している病院の看護部長に、支給の理由を聞いたことがある。
「人材紹介会社に1人につき100万円単位の手数料を支払うことが疑問なので、直接雇用に徹して、入職に伴う経費を補助する準備金という趣旨で20万円を支給することにした。それに紹介会社に支給するよりも、本人に支給したほうが納得感もある」
この病院が支給する入職祝い金の退職職種は看護師と看護補助者に限定され、他の職種には支給していない。それだけ看護職は人手不足が厳しいのである。 「転職決まればお祝い金」は違反行為、実態調査へ 医療・保育の分野介護・医療・保育分野の人材紹介業者が、働き手に「お祝い金」などを出して転職を促す違反行為が広がっているとして、厚生労働省は実態調査に乗り出す。人手不足の業界につけこんで紹介手数料を稼ぐ悪質な業者を取り締まる狙いだ。 これらの分野ではハローワ引用:ジーニアス株式会社「転職決まればお祝い金」は違反行為、実態調査へ 医療・保育の分野」
職業紹介事業におけるお祝い金制度のカラクリ
×仲介業者から求職者へ入職お祝い金を渡す行為は禁止×
職業紹介事業許可の条件に2025年1月から「お祝い金・転職勧奨」の禁止が追加された。
~中略~
なぜ、職業紹介事業者がこうしたお祝い金制度を活用するのかと言えば、「転職希望者を効率良く集めて多くの仲介実績を作ることで、紹介手数料収入増が実現する」、さらに「お祝い金制度によって作り上げた仲介実績を求人企業へのPR材料にできる」というメリットがあるからです。
~中略~
職業紹介事業者が、自ら紹介した就職者に対し転職したらお祝い金を提供するなどと持ちかけて転職を勧奨し、繰り返し手数料収入を得ようとするケースが挙げられます。
全国の労働局には、かねてより求人企業から「職業紹介事業者経由で就職した人が、お祝い金目的のためにすぐに離職してしまう」、「職業紹介事業者から追加の成功報酬を求められた」等の相談が寄せられていました。
【2025年1月改正】職業紹介事業者の「お祝い金・転職勧奨」を禁止 - 日本人材ニュースONLINE職業紹介事業許可の条件に2025年1月から「お祝い金・転職勧奨」の禁止が追加された。違法行為を行う職業紹介事業引用:日本人材ニュース「【2025年1月改正】職業紹介事業者の「お祝い金・転職勧奨」を禁止」

これにはいろいろな背景があって、
などの事が横行していたようだよ。
金額に釣られて健全な利用や転職が出来ていないことと仲介業者が暴利を貪るようになったから規制強化が進んだんだね。
まさに、前章の「人の人生が”ノルマ”になってしまう業態」が明るみに出て規制されたって感じだね。
!厳格化された規制内容!
その結果、以下の内容が設定されました。
規制の強化
2025年1月から法的拘束力のある許可条件に格上げ。
以下2点が新たに許可条件に:
・就職後2年間は転職の勧奨禁止
・社会通念上相当を超える金銭提供による求職勧奨の禁止
募集情報等提供事業者にも規制拡大
・2025年4月から、お祝い金等の金銭提供を原則禁止。
・一部例外(抽選でのギフト券提供、転職フェア来場者への対応など)は認められる。
「雇用仲介事業の見える化」
・紹介手数料実績(職種別)を2025年4月から開示義務化
・利用料金・違約金規約の明示義務を導入

大規模な就職フェアなどでクオカードを配ったりすることは一部例外に含まれるみたいだね。1,000~2,000円くらいなもんだからね。社会通念上の範囲内ってことだね。
けど、改めて考えるとすごい話だよね。
・求職者はしばらく働いて辞めてお祝い金も失業手当ももらいながら、
また次の転職先にターゲットを絞って就職して・・・を繰り返して、
・転職エージェントは、求職者を斡旋したことで自分にインセンティブつけて、
求職者に退職勧奨して辞めさせてまた転職斡旋して・・・を繰り返して、
結託されたら企業側はたまったもんじゃないよね^^;
※転職サポート経由で採用した人材が早期退職した場合、在職期間に応じてマージンが企業側に返還されることもあるようです。
情報収集程度に留めるが”吉”
転職サイト・転職エージェントを利用する時の距離感はとても大切です。
フルコミットせずに、こちらが欲しい情報を収集する程度に留めておくと良いでしょう。
最終的な行動は自分で行いましょう。
もし、転職サイトの担当者や転職エージェントが自分が気になっている企業や職場の情報を持っているのであれば、それを引き出し、聞き出し、心に留めるのみにして、実際の利用は控えましょう。
情報収集の為に利用するだけ利用したら良いのです。
求職者の転職をサポートするのがお仕事ですので♪
(経由して入職しなければいけないとは誰も言っていない)
何も気に病むことはありません。
先方もたくさんの求人企業からたくさんの広告費やマージンをもらっています。
(求職者には)無料で求人企業に求職者を継げることが転職サポートの役割ですので情報だけもらっても何も悪いことはありません。
自分の人生の岐路です。気を遣わずにいきましょう。
無料で使えるものは無料で使い倒しましょう。
上手い具合に情報だけもらっておきましょう。
「先方にお伝えしておきますね」にはご注意を!!!
注意しないといけないのは、
転職サポート側の「あなた様が求人を気に掛けておられたことを先方にお伝えしておきますね」です。
転職エージェントは言葉巧みに、まるであなたにとても親身になっているかのように

「一度、一緒に職場の見学に・・・」
「面接に備えて履歴書や質疑応答の練習を・・・」
などと言ってくるかもしれません。
が、しかし!

わぁ~なんて親切で面倒見が良い人なの~♪
もう転職するまで一生ついていきま~す☆
などと思ってほいほいと着いていっては決していけません。
「おたくの求人を見ている求職者が居ります。」と求人企業に一言伝えておくことで、
入職した際に”転職エージェント経由で採用した=マージン発生‼”ということにするための既成事実を作ろうとしているわけです。
気軽な気持ちで見学同行してもらい、よもや仲介業者のマージンの餌食にならぬように気をつけなければなりません。
転職エージェントから情報収集をする時はやり取りに注意が必要です。
非公開求人に釣られない
世の中には非公開求人というものがあります。
など、様々な理由から求人をクローズド(非公開)にして採用活動を行う場合があります。
確かにそれは、転職エージェントだけが知る特定の求人 かもしれません。
もしかしたら絶好の求人があるかもしれない!

今、私が求職しているタイミングで、
誰にも知れていない好待遇・高収入の非公開求人を
このエージェントさんが知っていて
この私に紹介してくれるかもしれない・・・・
と思うかもしれませんが、

はい、そんなことは ない です。
前記事のエージェントと言っても業界外の人間の項目をご参照ください。
本当に特定の情報を持っているエージェントさんは、聞かれて答えられるような情報は扱ってはいないのです。
企業が本当に特定の人財を求めるのであれば、ピンポイントでヘッドハンティングをします。ヘッドハンティング専門のリクルート会社も存在します。
まとめ
今回の記事では 転職サポートとの向き合い方 についてまとめました。
入職時点でー90~140万円の人材にならないために
を心得ましょう!
~転職業界の闇~
昔は転職斡旋ビジネスが横行していた2025年1月より規制が強化された

- 就職後2年間は転職の勧奨は禁止!
- 仲介業者から求職者への金銭提供は禁止!(一部例外あり)
~良い転職を成功させるために~

次の記事では、
どのような人が転職サポートの利用に向いているのか
具体的にお伝えしたいと思います。

つるかめさんの実例 こぼれ話 もあるから楽しんでいってね♪
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